Toshio Ishibashiのblog

都内在住24歳生意気サラリーマンの日常

趣味のおさんぽについて

求職中・内定者期間はめっちゃお散歩した

私の趣味の一つに散歩があります。

仕事を探している間はとにかく日中時間が空くことが多かったのでよく散歩に出ていました。

 

また私の散歩はただの散歩ではなく「まち歩き」だと思って歩いています。

ただ歩くことであれば、移動、運動時間の確保、観光など様々な理由で行ったているが、私の場合歩く中で出会うひとやもの、些細な情報に意識的に注意を向けながら歩く「まち歩き」が趣味なのです。

 

まち歩きはいわゆる観光学・地域経済学などで注目されている「コミュニティ・ツーリズム」の手法の一つで、その地域の過去・現在・未来についての隠れた魅力を発掘するべく街を練り歩くことを指しています。

通常行われている観光やフィールドワークでは主に過去に着目して、その地域の名所・旧跡をまわることが多いのですが、まち歩きはそういった史跡などに現れる過去だけでなく、現在そこで何が行われているのか、また未来的にそこがどうなっていくのかなど多様な時間軸に合わせてガイドやコースの内容が決まっているのが特徴です。

 

「まち」というコンテンツをフルに楽しむ

まち歩きでは、特に歴史的背景がないものに対しても、五感を使ってありありと楽しむのがルールです。

もちろんコンテンツとしては過去・未来・現在についてなにかしたら背景があればあるほど面白いのはそうなのですが、まち歩きの目的はあくまで「自分視点で」そのまちの魅力を発見することなので、歴史的にどうだとかに縛られる必要もありません。

 

独特な形をした信号、あまり見かけることがなく意味が理解できない標識、レトロな雰囲気ただよう街のタバコ屋…あえて面白いものはないかとキョロキョロしながら歩いてみると、どんなに自分が住み慣れた場所でもそれまで見つからなかった魅力が見つかります。

 

きっかけは大学の授業

私がまち歩きを知ったきっかけは大学の授業でした。

私の選考は「地域デザイン」という領域で、いわゆる地域経済や文化伝承のためにどのような取り組みをしていくか、みたいな問いを追う学問でした。

そこでたまたま履修した授業で、地域を「どう見るか」のレンズを養うために行ったのがまち歩きです。

 

人口減少が著しいような都心から遠い地域では、その資産をお金や人に見出すことが難しくなってきています。

だからこそその街の過去・現在・未来のつながり、ハード面よりもソフト面をいかに魅力として見出すかがこれからの地方創生には欠かせない視点であるというのにとても納得感を持っています。

 

現在私は東京に住んでいますが、東京も中心部でなくともそのようなあるき方をすることで何倍も散歩が楽しくなります。

 

散歩をする方にはぜひ、日々の散歩の中にこの観点を入れ込んでほしいです。